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【長い解説】



「人生って儚いね」って詠った三郎に対して、
「そんなこと言うなよ。こうして笑い合ってる今こそが大切なんじゃないか。」
って、雷蔵が漢詩で返答した、という話し。(まわりくどい)



「勸酒」 于武陵(うぶりょう)

君に勸(すす)む 金屈巵(きんくっし)
滿酌辭するを須(もち)いず
花發(ひら)けば風雨多し
人生別離足(た)る

この盃(さかずき)を受けてくれ どうぞなみなみつがせておくれ
花に嵐のたとへもあるぞ 「さよなら」だけが人生だ

訳:井伏鱒二

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金縷衣」 杜秋娘

君に勧む 金縷(きんる)の衣を惜しむ莫(な)く
君に勧む 須(すべから)く少年の時を惜しむべし
花の開きて折るに堪えなば直ちに折るべし
待ちて花無く空しく枝を折る莫れ

綾にしき何をか惜しむ
惜しめただ君若き日を
いざや折れ花よかりせば
ためらはば折りて花なし

訳:佐藤春夫

「金縷の衣装などは大事なものではありません。二度とない若い時こそ大事にすべきです。
花が咲いて手折ってもよい時期になったら、ためらわず手折るべきです。
ためらって、花が散ってから枝だけを折るようなつまらぬことをしてはいけません」

以前エチャにて、「三郎は"勧酒"を諳(そら)んじてそう」と友人が発言したのがきっかけでできた話。
忍術学園で学んでる生徒ってエリートだから漢詩とかいっぱい知っててたまに会話に引用してたりしたら限りなく滾ると、
  そういう話し。
漢詩の背景とかガン無視だよ、深く考えちゃだめだよ。

長い解説でした。
続きにおまけ。







春宵一刻値千金=(ことに春の夜は一刻に千金の値打ちがあるくらい、時が過ぎるのが惜しまれるの意)

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