











【あとがきと解説】
これは管理人が聞き及んだ話なので、真偽のほどは分からないですが
その昔、山間部などの部落では、食糧事情が良くなく
やむをえず子を捨てる・殺すなどの、
今となっては悪習とされる風習もあったりしました。
そんな当時、かわいそうな子供たちが多く存在する中で、
子供の名前に「留」や「捨」などの文字を入れることは
親達の「この子だけは最後まで大事に育てる」といった願いを込める行為であったといいます。
その時代と状況が留さんに重なるのかどうかは
私の無理やりな捏造なんですけど
その話を聞いた時、
ああ、だから留さんは末っ子で、「自分は生かされた」という思いが人一倍あって、
人一倍後輩の面倒を見るお兄さんだったらいい、
という管理人の妄想が暴走してしまってできたのがこのお話。
食満先輩は周りがあきれるほど後輩馬鹿だったらいい。
後輩のこと、本当の弟分だと思ってたらいい。
そんで、一緒になってはしゃいでたらいい。
昔の伝承や伝え聞く話は、怖いものが多いですが
私は結構好きだったりします。
最後はほのぼのになったかな…?
「こんなのもあるかもしれない」程度の捉え方をしていただけるといいかな、と思います。